雨の日の運転

“まだ車を運転することに慣れていないので、雨の日の運転はとても憂鬱です。

先日、荷物が多かったのと、雨が強かった事もあって、いつもは自転車で10分あれば行ける場所へ思い切って車で向かうことにしました。
あまりにも緊張しすぎていたのか、「ワイパーの付け方がわからない!!!」から始まり、車の中でのひとりごとが止まりません。
私が運転する道はどこも細くて、制限速度は30,40km/hがほとんど。
晴れの日はしっかり制限速度で走れるんですが、雨の日はどうしてもトロトロになってしまいます。
本当はダメなはずの傘を持ちながらの自転車走行はフラフラで、ほんとうに怖いです。
そうして、後ろからくる車が距離を縮めてくると、
「車間距離、雨の日は長くとるって、習ったでしょ!? あー!お願い。どっかで曲がってーこっちこないで!!」と、ハンドルを握りしめながら祈ります。
自転車と変わらない時間がかかってしまいましたが、事故にあうこともなく、目的地に到着した時には、「やれば出来るじゃん!わたし」と、褒めまくりました。

今日は、あの日から三度目の雨の日運転で、相変わらず、車の中のひとりごとは止まりませんでした。
「怖いよー」「そこの自転車の人ー走っこよって?」「急に出てこないで?」
きっと誰かが乗ってたら、呆れてしまうほどです。
でもやっぱり、雨の日はそれほど怖いものです。
いつもより確認する回数も増やさないと、不安で仕方がありません。
ワイパーがあっても、雨を弾くスプレーをしていても、視界は悪くなっているので。

そうして、運転手には車間距離は長く取って欲しい、いつもよりスピードを落として欲しいと思ってしまうのです。
自転車の人は、傘をやめてレインコートにしましょうよ。

そんな私も数年前は傘を指しながら自転車に乗っていたんですが。
あれ?そうすると、数年後、私も雨の日運転に慣れたら、こんなこと、思わなくなるんでしょうか?
ちょっと、考えものです。

別離

“銀行員のナデルは、妻のシミン、11歳の娘のテルメ、アルツハイマーになりかけた父の4人暮らし。シミンは娘の将来を考え、移民を申し込んでいたが、ナデルは父を置いていけないと同行を拒否。そこから、離婚話となり、シミンは家を出て実家で暮らし始める。
父の介護のために、シミンの義姉の知り合いであるラジエという女性を家政婦として雇うが、ラジエにとって4歳の娘ソマイエを連れて他人の家で家事をするのは容易なことではない。
老人が粗相をしてしまうと、信仰心の強い彼女は途方に暮れる。
汚れた衣服を着替えさせるために異性の身体に触れることはイスラムの教えに反していないだろうか?
ちょっと目を離したすきに家を出て徘徊する老人を慌てて追いかけるラジエ。
その翌日、ラジエが家を空けていた間に帰宅したナデルは、一人、家に残されてベッドから落ちていた父に気づき、激高する。戻ってきたラジエを力尽くでドアの外に閉め出そうとして、彼女が階段で転び、その後、流産してしまう。怒ったラジエの夫ホジャットは、ナデルを殺人罪で告訴する。
ナデルはラジエが妊娠中であることを知っていたのか?
ラジエの流産の原因は、ナデルに押されたせいなのか?
離婚の協議も、殺人や傷害の訴訟も、それぞれが自分の立場を主張する時はとことん譲らない。「強く言ったものが勝ち」という意識に加えて「プライド」「信仰」「家族の平安と幸福への配慮」といろいろな要素も絡んで、二転三転する展開と巧妙に張られた伏線です。
最後まで息もつかせない脚本が見事です。
また、演じる俳優たちが皆すばらしくうまいです。
娘テルメを演じたのは、監督の実の娘で、これが映画初出演だったとか。
幼いソマイエを演じた女の子の自然な演技も感嘆ものです。
監督の言葉に「探偵のいない探偵映画」とあったがまさにその通り。
観客は答えのない謎解きに参加しつつ、イラン社会の苦悩をほろ苦く見つめることになります。
この監督の前作「彼女が消えた浜辺」も見てみたいと思いました。 ”

秘密のオブジェクト

“40歳の女性大学教授と21歳の男子大学生のラブストーリー。
その語り口がなかなか凝っています。
狂言回しを務めるのは、ふたつのモノ(オブジェクト)、教授ヘジョンの部屋にあるコピー機と、大学生ウサンの持つデジタルカメラ。彼らはじっと人間を見つめ、見たものを記録する。なんと、感情や意思までもっているのだ。人間の間で進行するストーリーにモノのモノローグが重なります。
第一部は「コピー機」。
へジョンは成功した大学教授。夫とは別居中だが、体面のため離婚せず夫婦円満を装っている。研究助手に応募してきた学生のウサンと、最初の挨拶の握手をしたとき、コピー機は見た。二人の手に電流が流れたのを。これがすべての始まりだった。
へジョンの研究テーマは、「婚外関係を持った女性のその後の性意識の変化」というもので、助手のウサンを連れて婚外情事の体験者の女性をインタビューに訪れ、あけすけな性体験の話を神妙な顔をして記録してくる。へジョンは、誠実そうなウサンに惹かれるようになるが、「しょせん、私には登れない木だわ」。
さらに、彼に恋人がいるらしいと知って落ち込み、同年代の女友達を呼び出して飲んで大泣き。そんなへジョンをなぐさめようした友達の行動がきっかけで、意外な展開に。ウサンがもう戻ってこないと知ったへジョンは意を決して夫に電話する。「離婚しましょう」。
その一部始終を見ていたコピー機はへジョンに最初に会った日の回想に浸り、秘密の告白をするのだった。
コピー機に見られてる?と思ったら不思議な気分になります。”

王になった男

“イ・ビョンホンが王とその影武者の二役を演じた話題作「王になった男」を見ました。イ・ビョンホンはやっぱり人気あります。
私は特にファンっていうわけじゃないのですが、この映画では二枚目の部分と三枚目的な部分とをうまく演じ分けていて、なかなかよかったです。
王様自身は実在の王ですが、替え玉事件はもちろんフィクションなので、ありえな~い展開も楽しめました。李朝朝鮮の第十五代の王、光海(クァンへ)は謀反による暗殺の危険を恐れ、家臣に影武者を見つけるように命じる。妓生宿で道化をしていたハソンは王と瓜二つの顔立ちを見込まれ、影武者となり、王が病に伏せる間、代役を務める。初めは奇妙な宮中のしきたりにも慣れず、戸惑ってばかりのハソンだったが、次第に自分の置かれた状況から世の中が見えてくる。
単なる代役から、治世にめざめ、庶民の視点で政治を変えてしまうハソン。
しかし、次第に偽物であることに気づく者があらわれ、病の癒えた本物の王はハソンを消せと命じる・・・。
暴君として知られた王様とまったく下層階級の道化と、道化がなりすました王とをみごとに演じ分けたイ・ビョンホンです。
王妃役のハン・ヒョジュ、ちょっと若いころの宮沢りえに似ていた。
その他、リュ・スンニョン、キム・イングォン、シム・ウンギョンといった手堅い脇役を得て、エンターテインメント性もたっぷりの時代劇でした。 ”

娘の人見知り

“昨日、実家に娘を連れていきました。
子供が産まれて一番の驚きは、父がとっても嬉しそうなことです。

もともと、感情表現とか、コミュニケーションとか、苦手な人で、
私と父の関係も、なんとなくドライだったから、
赤ちゃんをあやしてる姿なんて想像できなかったんですが、
今や、孫にメロメロで、「よーし、じぃじが抱っこしてあげよ!」なんて言って、
とっても可愛がってくれるんです。

この前はついにオムツ替えまで成し遂げました。

なのに、昨日は娘ちゃん、ついに人見知りが始まったのか、
じぃじに抱っこされると、とーっても悲しそうな顔で泣くんです。

何度やってもダメで、
他の人に抱いてもらうと大丈夫なんですが、
じぃじのほうが気になって、そっちを見てはまた泣く。

周りは大ウケ。

その泣き顔がなんとも可愛くて。
泣きそうだけどしばらく我慢してるのか、口が「ムー」って顔になって、
私はその顔がとっても好きです。

人見知りは成長の証だから嬉しいんだけど、
せっかく二人の距離が近付いたのに残念。

じぃじもちょっと悲しそう。

人見知りが激しいとパパすらダメになるっていうけど、大丈夫でしょうか?

せいぜいパパと遊ぶ時間を作って、顔を覚えてもらうようにしておかなくては。

早く人見知りおさまって、じぃじ大好きちゃんになってほしいです。

ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~

“最年少でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたクヮヴェンジャネ・ウォレスがヒロインを演じた「ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~」鑑賞。
「Beautiful Islands ビューティフル アイランズ」というタイトルの映画がある。
地球温暖化の影響により世界で最初に沈むと言われている3つの島、南太平洋の「ツバル」イタリアの水の都「ベネチア」アラスカの「シシマレフ島」の文化・風習そし “今”を描いたドキュメンタリー作品です。
「ほんの小さなカケラでも崩れたら世界全体が崩れちゃう」というハッシュパピーのナレーションがあった。
南極が壊れるとバスタブ島は水没してしまう。心臓が壊れると父親も死んでしまうという話の繋がりはティッピングポイントだろうね。
小さなカケラを崩してしまったのはパピーであり、地球温暖化を引き起こしているのは人間だんだという意味。深いです。
面白いのはハリケーンと戦う父親ウィンク。ライフルvsハリケーン。空に発砲してハリケーンを追い払おうとするがもちろん無駄な行為。
発達した文明の力を持ってしても自然の前には無力ということです。人間ってのは愚かな生き物だからね。
水が引いたことでバスタブ島は再び姿を現すんですが、氷河期に絶滅した最強の生物オーロックスが復活し、ハッシュパピーと対峙しちゃいます。
物語の冒頭で生き物は全て『肉』、食料なんだと言う人がいました。
人間もまた『肉』であり、食料なわけです。ハラハラの対決です。”